2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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オーガナイズドセッション » OS-14 未踏データが生み出す新しいAI社会エコシステム

[1I5-OS-14b] 未踏データが生み出す新しいAI社会エコシステム(2/2)

2022年6月14日(火) 16:20 〜 17:00 I会場 (Room I)

オーガナイザ:早矢仕 晃章(東京大学)[現地]、石川 開(日本電気)、大澤 幸生(東京大学)

16:20 〜 16:40

[1I5-OS-14b-01] 応用倫理の概念枠組みはAIが引き起こす未踏の問題をどこまで予測できるか?

〇石川 開1、伊藤 宏比古1、前田 春香2,3、水上 拓哉2,3、佐藤 誠1、津田 健一郎1、戸田 聡一郎2、猪口 智広2,3、佐倉 統2,3、早矢仕 晃章2、永合 由美子2、大澤 幸生2 (1. 日本電気株式会社、2. 東京大学、3. 理研AIP)

キーワード:人工知能、概念枠組み、未踏の問題、応用倫理

今日、AI事業において倫理規範に抵触しかねないことが大きなリスクとして顕在化しつつある。こうしたリスクに対処するためには、起こり得る問題を事前に予測できることが望ましい。しかしながら、前例の無いAI製品・サービスでは、データの無いところからの予測となり容易ではない。一方、AI倫理に関する理論や概念枠組みが構築されつつある。そこで我々は「AI倫理の概念枠組みが、AIによって引き起こされる未踏の問題を予測するのにどの程度役立つか」という疑問に行き着く。本稿では、前田と水上が応用的に着目している「差別の規範理論」と「道徳的行為者性の虚構性」という2つの概念的枠組みに焦点を当てる。いくつかのAIユースケースにこれらの枠組みを実験的に適用し、潜在的な倫理的リスクを予測することを通じ、応用倫理の概念フレームワークが前例のないAIユースケースの倫理的リスクを予測することの有用性と、適切な適用範囲を見極める事の重要性について議論する。

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