2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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オーガナイズドセッション » OS-20 社会現象とAIと可視化

[1M1-OS-20a] 社会現象とAIと可視化(1/3)

2022年6月14日(火) 10:00 〜 11:40 M会場 (Room B-2)

オーガナイザ:伊藤 貴之(お茶の水女子大学)[現地]、脇田 建(東京工業大学)

11:00 〜 11:20

[1M1-OS-20a-04] コロナ禍におけるTwitter情報を用いた感情値の計測と人出の関係

〇水門 善之1,2、田邊 洋人2、和泉 潔1 (1. 東京大学大学院、2. 野村證券株式会社)

キーワード:新型コロナウイルス感染症、Twitter、人出

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は,人々の行動に様々な影響を与えている.未知なるウイルスの広がりに対する人々の警戒は,外出の自粛など,様々な行動変容をもたらしている.本研究では,コロナ禍における人々の感情の変化を計測するために,代表的なソーシャルメディアであるTwitterを通じて発信された,人々のコロナ関連のコメントに基づく,主要な感情の数値化を行った.更に,本研究では,数値化した“嫌気”や“恐怖"等の感情値の推移と,日本各地における人出との関係を検証した.結果,コロナに関連する人々のネガティブな感情値が高まると,1カ月程度のラグを伴って,人出が減少する(外出の自粛度合いが高まる)傾向を確認した.人出はサービス業を中心とした,様々な経済活動と密接に関連する.これらを踏まえると,本研究で示した,コロナに関するTwitter情報に基づく感情値が,人出(外出の自粛度合い)の変化に対して先行するという特性は,コロナ禍における短期的な経済活動の変化を予測する上での,Twitter情報の有効性を示す内容と言えよう.

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