2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-10 System1型+2型統合AIへの展望

[1N4-OS-10a] System1型+2型統合AIへの展望(1/2)

2022年6月14日(火) 14:20 〜 16:00 N会場 (Room 501)

オーガナイザ:栗原 聡(慶應義塾大学)[現地]、山川 宏(全脳アーキテクチャ・イニシアティブ)、三宅 陽一郎(スクウェア・エニックス)

14:40 〜 15:00

[1N4-OS-10a-02] シーン情報を利用した物体検出法の提案

〇大崎 湧也1、加藤 慶彦1、山中 優太朗1、徳井 太郎1、栗原 聡1 (1. 慶應義塾大学)

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キーワード:物体検出、信号機検出、能動的探索、知識

視覚から得られる情報が限られている視覚障がい者の歩行を支援する手法として,画像内の物体検出技術は重要な役割を果たす.近年,物体検出においてニューラルネットワークによる推論を用いた検出が主流となっている.しかし物体検出器の構造上,入力された画像は決められた画像サイズに縮小されてしまうため,小さな物体の検出は困難な問題とされてきた.この問題を解決するために,入力画像を分割してからそれぞれの分割された画像に対して推論を行う手法が考えられる.しかしこの手法では,画像1枚あたりの推論回数が多くなるため処理にかかる時間が大幅に増加してしまう.そこで本研究では,我々が持つ知識に準ずる知識データベースを作成し,それらを利用して目的の物体があるであろうと思われる領域に絞って推論を行う手法を提案する.本研究では,歩行者が交差点を渡るシチュエーションにおいて,横断歩道の奥には信号機があるという知識が存在するという前提のもと実験を行い,入力画像での推論では検出されない信号機も検出できることを示した.また,入力画像を分割した画像に対して推論を行う手法と比較して,処理にかかる時間を大幅に削減できることを示した.

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