09:50 〜 10:40
[2E1-SS-1-02] ブームにおける『人工知能』の捉え方を見直す
私の夢はドラえもんをつくることであり,ドラえもんをつくるために研究者になった.特に幼い頃からドラえもんの心やのび太との関係性に魅了されてきた私にとって,人工知能という言葉はドラえもんをつくることと常に共にある.ただ「ご専門は?」と聞かれると相手の顔色を伺いながら答えざるをえない.世間の大多数にとって,第三次AIブームの主役となった人工知能の中身などは知ったことではない.この場合「専門は人工知能です」と答える.ドラえもんをつくりたい研究者の専門が人工知能とあらば,すぐに納得してもらえる.問題は中身を知っている人々だ.とくにビジネスシーンでは「人工知能はデータ解析ツールなので」と言われることがよくあり「専門は人工知能です」と伝えると誤解を招く.そこで私は「専門はHuman-Agent InteractionやBiologically Inspired Cognitive Architecture」などと答える.ただ,私の情熱は未来の人工知能にある.ドラえもんをつくる技術としての人工知能を専門としたい.その思いを表現するチャレンジとして,いざという時はやはり「専門は人工知能」と答える.人工知能という言葉の使い方には,研究者としての信念が宿っている様にも思う.当日はドラえもんと人工知能に込めた思いをお話ししたい.
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