2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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[2E6-GS-3] 知識の利用と共有:知識グラフ

2022年6月15日(水) 17:20 〜 19:00 E会場 (Room E)

座長:福田 直樹(静岡大学)[遠隔]

18:20 〜 18:40

[2E6-GS-3-04] より繋がるRDFデータの流通を目指して

〇山本 泰智1、藤澤 貴智2 (1. ライフサイエンス統合データベースセンター、2. 国立遺伝学研究所)

キーワード:知識グラフ、キュレーション

膨大で多様な生命科学分野のデータが知識グラフとして表現されているが,複数の主体による分散的な構築体制などの理由で,同一概念を表すべき識別子のURIに表記揺れが生じている.このため,繋がるべきデータが繋がらない事態が発生しており,知識グラフの本来の価値が発揮されていない.この問題に対処するために,URIのキュレーション支援アプリケーションを提案する.入力はキュレーション対象のRDFデータであり,出力はShEx形式のRDFスキーマおよびURIの表記揺れ情報である.提案アプリケーションは,与えられたRDFデータを解析してShExスキーマを自動生成する.この際,互いに綴りが類似した異なるURIなどの事例を抽出して提示する.利用者はこの結果を確認しながら,自身のRDF生成プログラムなどを適宜修正し,新たな版のRDFデータを生成する.以上の作業を繰り返したのちに,今度は利用者が自動生成されたスキーマを編集し,RDFデータ更新時などに検証するために用いることとする.このようにして自身の生成するデータが,所望の構造に従っていることを確認しやすい環境を構築でき,知識グラフの価値を高めることが可能になる.

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