2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-9 Affective Computing

[2I5-OS-9a] Affective Computing(1/2)

2022年6月15日(水) 15:20 〜 17:00 I会場 (Room I)

オーガナイザ:熊野 史朗(NTT)、鈴木 健嗣(筑波大学)、田和辻 可昌(早稲田大学)[現地]

15:40 〜 16:00

[2I5-OS-9a-02] 産業用ロボットの感情表出が人の協調的意思決定に与える影響

〇臼井 公希1、寺田 和憲1、セルス ドゥメル2 (1. 岐阜大学、2. アメリカ陸軍研究所)

キーワード:人工知能、ロボット、感情、デザートサバイバルタスク

表出された感情(表情)にはその表情の観察者の意思決定や行動を変化させる機能がある.これまでに,物理的ロボットやソフトウエアエージェントの表情が人の意思決定に影響を与えることを示した研究が多数あるが,敵対的状況を含むタスクが多く用いられており,協力的意思決定はあまり検討されていない.また,産業用ロボットなど,顔を持たないシンプルな構造のエージェントを対象とした研究はほとんどない.そこで本研究では,デザートサバイバルタスクを用いて,産業用ロボットの感情表出が人の意思決定に与える影響を調査した.実験参加者(n=52)は感情表出の有無と能力の高低を制御した,いずれかのロボットと,デザートサバイバルタスクを実施した.感情表出有の場合は,ロボットが推薦したアイテムを実験参加者が拒否した場合に怒り,受け入れた場合に喜びを表出した.感情は発光色と点滅周期を制御することで表現した.実験の結果,ロボットが感情表出をすると合意に達するまでの時間が長くなることが分かった.このことは,協力的意思決定課題においては感情表出が必ずしも有効でないことを示唆する.

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