2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-24 AI倫理・ガバナンス -イノベーションと規制の狭間で-

[2J6-OS-24b] AI倫理・ガバナンス -イノベーションと規制の狭間で-(2/2)

2022年6月15日(水) 17:20 〜 19:00 J会場 (Room J)

オーガナイザ:小野寺 佐知子(富士通)[現地]、鄭 育昌(富士通)、丸山 文宏(産業技術総合研究所)

17:20 〜 17:40

[2J6-OS-24b-01] AIのリスクと倫理

〇久木田 水生1 (1. 名古屋大学)

キーワード:倫理、リスク

本発表の目的は、倫理的なガバナンスがどのようなものでなければならないかということを、特にリスクマネジメントとの比較を通じて明らかにすることである。そのために著者は2021年4月、欧州委員会が発表したAI規制案を参照する。この中ではAIシステムが「受け入れられないリスク」、「高いリスク」、「低い、あるいは最小限のリスク」を生み出すものに分類され、それぞれに対して異なるレベルの法的な規制を課すことが提案されている。本発表ではこの規制案でリスクと考えられているものがどういうものかを論じると同時に、そういったリスクに対処することと倫理はどう関係するのか、あるいはどこに違いがあるのかについて論じる。結論として本発表では、リスク分析の手法ではあらかじめ決められた評価基準に即して評価を行うのに対して、倫理はその本質的な部分で既存の評価基準を疑うこと、見直し修正することを含んでいる必要があることを論じる。このことはリスクマネジメントと倫理的なガバナンスは方法論において相補的でなければならないということを含意する。

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード