2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-24 AI倫理・ガバナンス -イノベーションと規制の狭間で-

[2J6-OS-24b] AI倫理・ガバナンス -イノベーションと規制の狭間で-(2/2)

2022年6月15日(水) 17:20 〜 19:00 J会場 (Room J)

オーガナイザ:小野寺 佐知子(富士通)[現地]、鄭 育昌(富士通)、丸山 文宏(産業技術総合研究所)

18:00 〜 18:20

[2J6-OS-24b-03] 利害関係者ごとに異なるAIの指標に対する選好のクラウドソーシングによる統合方法の検討

〇横田 拓也1、中尾 悠里1 (1. 富士通株式会社)

[[オンライン]]

キーワード:意思決定、アンケート調査、ランキング、選好

近年,人種差別・性差別といった差別的なバイアスを取り除くことによる公平な人工知能(AI)技術の研究が進められている.しかし,AIの公平性と精度の指標は時にトレードオフとなることが知られ,どの指標を重視するかについては利害関係者間で意見が異なることが知られる.従来,ワークショップ等を通じて異なる意見の調整が試みられて来たが,実環境で複数の利害関係者が毎回一堂に介して議論を行うことは困難である.そこで本発表では,より簡便なオンラインアンケート調査で複数の利害関係者集団からの要求を調節する要件抽出法を検討する.アンケート参加者(米国居住者739名)を4つの利害関係者集団にランダムに分け,各人に対して4つの機械学習指標からなるモデルを5つ提示し,それぞれの立場から順位付けるタスクを行った.更に,他集団との意見のやり取りを再現する試みとして,他集団についての説明の有無による選択の変化を調査した.結果として,各集団は自集団の立場を満たすようにモデル選択し,各集団の選好が数理的に抽出できることが示された.また,他集団に関する詳細な説明の有無が参加者のモデル選択に影響を及ぼさないことが明らかになった.

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