2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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[2K6-OS-1b] 医療におけるAIの社会実装に向けて(2/2)

2022年6月15日(水) 17:20 〜 19:00 K会場 (Room K)

オーガナイザ:小寺 聡(東京大学)[現地]、木村 仁星(東京大学)、小林 和馬(国立がん研究センター)、杉原 賢一(エムスリー)

18:20 〜 18:40

[2K6-OS-1b-04] 医療AIに対する患者の意識調査

〇小寺 聡1、仁宮 洸太1、澤野 晋之介1、勝然 進1、篠原 宏樹1、赤澤 宏1、小室 一成1 (1. 東京大学医学部附属病院 循環器内科)

キーワード:人工知能、医療、アンケート

背景:医療AIは社会的に実施され、患者に大きな影響を与えることが期待されるため、医療AIに対する患者の意識を調査することが重要である。
方法:本研究では、患者の医療AIに対する意識を調査する目的でインターネット調査を実施した。性別や年齢を考慮して、定期的に医療機関を受診している1240人、受診していない620人を対象にアンケート調査を実施した。
結果:78.1%が医療用AIを期待しており、47.7%が医療用AIについて不安を感じていた。医療用AIの診断を受け入れた人の割合は、診断精度が高い場合は56.7%、説明が明確な場合は41.4%、診断精度が高く説明が明確な場合は84.8%であった。主治医と医療AIの意見が異なる場合、主治医とAIの診断精度が同じであれば、81.3%が医師の診断を受け入れた。医療AIの診断が間違っていた場合、回答者の65.7%が医師の責任と考えた。
結論:この研究は、医療AIでは正確さと説明責任の両方が重要であり、患者は医療AIよりも医師を信頼していることを示した。

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