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[2O6-GS-5-03] 取り違えのある繰り返し囚人のジレンマにおける協力のダイナミクス
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キーワード:進化ゲーム、繰り返しゲーム、行動の取り違え
本研究では,プレイヤが行動を取り違えうる環境において, どのような振る舞いで協力を維持する(しない)かを進化ゲーム理論的に吟味した. 従来研究では, 行動を取り違えた後の振る舞いを表現する際,経済学で有効とされている戦略であるトリガー戦略(Grim-triger, GRIM)を正しく表現できていなかった. そのため,本研究ではGRIMの振る舞いを正確に表現し, かつGRIMを含めた状態数2以下の戦略を網羅した戦略空間において,突然変異付きレプリケータダイナミクスをもちいて戦略の帰結を吟味した. その結果,見間違えの下で生き残りやすいGRIMは,取り違えの下では,裏切ろうとして同時に行動を取り違えたとき,協力に戻ることで生き残ることを発見した. また,見間違えの下では生き残りにくかったしっぺ返し戦略 ( Tit-For-Tat, TFT) は,取り違えの下では,行動を取り違えたときに協力を維持することで利得を伸ばし,生き残ることを明らかにした.
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