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[2O6-GS-5-04] 空間ゲーム理論における意思決定時間と最適化との関係性
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キーワード:囚人のジレンマ、意思決定時間
空間囚人のジレンマでは, 最終的な結果として裏切り行動を選択するプレイヤーが多くなってしまう. そのため, 協力行動の持続に焦点を当てた提案手法が種々存在するが, 現実的な仮定を盛り込んでいないものも多い. そこで本研究では, プレイヤーの意思決定時間を考慮したモデルを提案する. 提案手法では, セル上で裏切り行動の時に戦略更新の確率を下げ, 逆に協力行動の時には戦略更新の確率を上げるように設定する. 以上のように, 自身の戦略をもとに, 戦略を更新するタイミングが異なるモデルとなっている. この手法は, 被験者の裏切り・協力行為と意思決定までの時間との関係性を扱った先行研究をなぞらえている. 結果として, 提案モデルでは従来のモデルよりも, 協力行動の維持がしやすくなった. さらに, 自分自身の戦略が裏切り行為でかつ相手の戦略が協力行動であった場合の得点をパラメータ化することで, パラメータ値とシステムの最適化との関係性が議論されているが, 提案モデルは従来モデルと比較し, このパラメータの影響を受けにくいことも明らかとなった.
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