2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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[3F3-GS-9] ヒューマンインタフェース:一般

2022年6月16日(木) 13:30 〜 14:50 F会場 (Room F)

座長:山田 雅敏(常葉大学)[現地]

14:10 〜 14:30

[3F3-GS-9-03] ZDDを用いた等質テスト構成

〇渕本 壱真1、湊 真一2、植野 真臣1 (1. 電気通信大学大学院 情報理工学研究科、2. 京都大学 大学院情報学研究科)

キーワード:eテスティング、等質テスト構成、ゼロサプレス型二分決定木

等質テストとは各テストで出題される項目が異なるが,受験者得点の予測誤差が等質なテスト群である.等質テストでは同一能力の受験者が異なるテストを受験しても同一の得点となる保証があり,可能な限り多く生成することが望ましい.渕本ら(2020)は最大クリーク問題と整数計画法を用いた並列探索手法を提案した.しかし,整数計画法の時間計算量が大きく,テスト構成数の改善には限界があった.本論文では,場合分け二分木の圧縮表現であるZDDを用いた新たな手法を提案する.本手法では,場合分け二分木の深さi(i=1,2,...,n)(nは項目数)の節点を項目iの要素とし,各節点を項目iを選択する1-枝と選択しない0-枝で二分する.この場合分け二分木は全ての項目の組み合わせ(テスト)を評価できる.しかし,時間・空間計算量が大きいため,ZDDを用いて場合分け二分木を圧縮する.具体的には,テストの項目数と受験者得点の予測誤差が等質(項目反応理論におけるテスト情報量)な節点を共有し,場合分け二分木を圧縮する.その結果,従来手法が1ヶ月を要しても生成できなかった50万以上の等質テストを24時間以内で生成できた.

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