2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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[3F4-OS-23] 人間とAIの共存のあるべき姿を考える

2022年6月16日(木) 15:30 〜 17:30 F会場 (Room F)

オーガナイザ:西田 知史(情報通信研究機構)[現地]、宮原 克典(北海道大学)、新川 拓哉(神戸大学)

15:30 〜 15:50

[3F4-OS-23-01] AI生成情報が人間の認知判断にもたらす負のバイアスとその脳内メカニズム

〇西田 知史1 (1. 情報通信研究機構)

キーワード:信頼されるAI、負のバイアス、認知、脳、fMRI

AIは近年目覚ましい進歩を遂げているが、人間がAIに対して潜在的に有する負のイメージはいまだ払拭されていない。本研究では、そのようなAIに対する負のイメージが、AIの生成した視覚情報に対して、実際の見た目とは無関係に人間の選好を低下させるか検証を行った。この検証のため、敵対的生成ネットワークによって生成した様々な顔画像の魅力度を評定する実験を実施した。ただし、被験者に対しては、半分の画像は実在人物の顔画像、残り半分の画像はAIが生成した架空の顔画像だと虚偽の教示を行った。この実験デザインにより、視覚特徴とは無関係に、被験者の先入観のみが魅力度評定に与える影響を評価できる。結果として、AI生成画像という教示が、魅力度評定を下げるとともに、大脳皮質の広い領域にわたり脳活動パターンを変化させることを確認した。これにより、対象の視覚情報がAI生成物だという先入観のみによって、その情報に対する人間の選好が負のバイアスを受けるという行動レベルおよび神経レベルの知見が得られた。

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