2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-23 人間とAIの共存のあるべき姿を考える

[3F4-OS-23] 人間とAIの共存のあるべき姿を考える

2022年6月16日(木) 15:30 〜 17:30 F会場 (Room F)

オーガナイザ:西田 知史(情報通信研究機構)[現地]、宮原 克典(北海道大学)、新川 拓哉(神戸大学)

15:50 〜 16:10

[3F4-OS-23-02] 人の認知のモデルとしてのAIを我々はどのように理解できるか

〇日髙 昇平1 (1. 北陸先端科学技術大学院大学)

キーワード:理解、オブジェクト、意味づけ

深層学習に象徴される近年のAI技術は、すでに産業応用が進み欠かせない社会基盤となりつつある。これらのAI技術を一言で要約すれば、潜在的に望まれる関数を近似的に構成する技術といえるだろう。一方、そうして構成される近似関数は、人が読み取れる型あるいは表現を必ずしも取らないため、当初想定された課題の達成を超えて、人がその潜在的な情報を再利用することは困難である。  人同士が共存するために意図の共有が不可欠であるように、現在より高い水準で人とAIの共存には、すくなくとも人がAIの“意図・意味”を理解することが不可欠であろう。現在のAIが、そのモデル内部の可読性に乏しいのは、これまでにない高い精度を有する関数近似器に対するインターフェイスの設計原理が未整備であるためだと私は考える。しかし、これは、近年人類が初めて直面する状況ではなく、未知の現象の“解読”により断続的に発展した科学研究が有効であると考えられる。ただし、その研究対象は狭義の自然現象ではなく、「認知過程を喩えるモデル」としてのAIである。本発表では、これを踏まえ人とAIの共存について論じる。

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード