2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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オーガナイズドセッション » OS-5 生体信号を活用した医療・ヘルスケアAI

[3I3-OS-5a] 生体信号を活用した医療・ヘルスケアAI(1/2)

2022年6月16日(木) 13:30 〜 15:10 I会場 (Room I)

オーガナイザ:藤原 幸一(名古屋大学)[現地]、久保 孝富(奈良先端科学技術大学院大学)

14:30 〜 14:50

[3I3-OS-5a-04] 心電図を用いたXGBoostによる心房細動の重症度分類モデルの開発

〇川治 徹真2、永田 祥也1、藤原 幸一1 (1. 名古屋大学、2. 京都大学)

キーワード:心房細動、医療AI、XGBoost、心電図、心拍変動

心房細動(AF)は,心房が十分に機能しなくなる不整脈のひとつで,病態としてすぐに命に関わることは少ない.しかしAFを多発すると心房内に血栓ができやすくなり,脳梗塞や心筋梗塞を招くおそれがある.これまでAFの診断は,専門医が目視でホルター心電計により24時間程度測定した心電図(ECG)データを確認していたが,手間がかかる.そこで本研究では,機械学習によってECGデータからAFの重症度を自動診断できるモデルを開発する.三菱京都病院より,AF疑いの患者計75名のECGデータを提供された.患者はそれぞれ,専門医によってAFについて健常・軽度・重度の診断がなされている.ECGデータより,RRIデータおよび心拍変動データを抽出し,これらのデータよりXGBoostを用いて,30拍分のデータのみでAFの健常・軽度・重度を診断できるモデルを学習した.その結果,全体の正解率は86.2%,健常または軽度を重度と誤診断したものが1.53%で,重度を健常であると誤診断した割合が11.4%であった.これは臨床で十分に使用できる性能であるため,将来的にAFの重症度を短時間で簡便に診断できるようになると期待される.

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