[3K3-GS-10] AI応用：交通

[3K3-GS-10-04] 歩行者横断を考慮する動的交通信号スプリット制御法の提案

〇山田 悠司¹、井原 史渡¹、高村 大輝¹、林 健¹、藤森 立¹、須賀 聖¹、栗原 聡² (1. 慶應義塾大学大学院理工学研究科、2. 慶應義塾大学)

キーワード：ITS、交通信号制御、歩行者配慮

交通管制は道路交通における自動車交通の円滑化や安全性を維持することが重要な役割である．近年，経済発展に伴う交通需要の増加は環境問題や経済的損失をもたらす要因となっており，交通渋滞解消は重要な課題である．その中で，交差点における信号機の制御パラメータを適切に操作する手法の研究は一定の成果を上げている．一方，交差点における歩行者交通に配慮することも現実空間での信号機制御では肝要である．本研究では，観測値として得られる歩行者の交通量を段階的に勘案し，交通信号機スプリット制御によって歩行者交通流を円滑化する手法を提案する．手法の検討においては，交通シミュレーションソフトSUMOを用いて交差点ネットワーク・車両および歩行者の交通流を再現し，歩行者交通を考慮した制御モデル性能評価を行った．その結果，提案手法により歩行者の時間損失が減少することを確認した．