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[3O4-GS-5-01] 感染状況下における生産継続に必要なバックアップ作業者数の推定
キーワード:エージェントシミュレーション、感染症、生産バックアップ
本研究の目的は、感染状況下の生産現場を対象として、様々な生産環境や勤務形態における生産継続に必要なバックアップ作業者数を明らかにすることである。生産現場が稼働するには生産作業や機器整備などの人員を確保することが必要だが、感染状況下では作業者の突発的な出勤停止が起こり得るため、生産継続には作業者数に余裕を持たせておくことが重要となる。しかしながら、感染症状のバラつきや生産現場の環境/勤務形態の複雑さによって感染の影響範囲は大きく変化するため、バックアップ作業者数の推定は難しい。そこで、Agent-based modelingを用いた感染シミュレータを生産現場に適用して、感染者数とバックアップ作業者数を推計可能にした。本論文では特に、シンプルなセル生産現場を対象として、初期感染者の役割とバックアップ対象範囲による影響を推定した。結果より、初期感染者は他作業者との接触機会が多い作業者を設定することが重要であり、バックアップ対象範囲は生産現場の規模や環境に応じて調整する必要があるという知見が得られた。
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