2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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[3Yin2] インタラクティブセッション1

2022年6月16日(木) 11:30 〜 13:10 Y会場 (Event Hall)

[3Yin2-26] BERTを用いた言語横断型評判分析手法の比較

〇吉野 弘泰1、古宮 嘉那子2 (1.東京農工大学 工学部 知能情報システム工学科、2.東京農工大学 工学研究院)

キーワード:言語横断、評判分析、BERT

本研究では,訓練データが少ない言語の商品レビューの評点予測について,三種のBERTを用いた言語横断型の手法の性能比較を行う.評判分析はレビューの評価を予測するタスクであるが,データが少ない言語を対象とする場合,訓練データの不足から精度が低くなりがちである.こうした問題に対し,多くのデータが入手可能である他の言語のレビューを言語横断的に用いる手法が研究されている.また,近年,事前学習済みモデルであるBERTをfine-tuningする手法が高い性能を示している.そこで本研究では,大量の英語データと少量の日本語データを用い,BERTを用いた言語横断型の手法を三通り試してその性能を比較した.具体的には,転移学習済み英語BERTに日本語を機械翻訳したテストデータを渡す手法A,日本語BERTに英語を機械翻訳した訓練データを渡し学習させる手法B,多言語入力対応のBERTに英語と日本語の対訳を訓練データとして渡し学習させる手法Cの三手法を試した.少量の日本語データのみで日本語BERTを利用したベースラインモデルと比較し,手法A, Cは性能を落としたが,手法Bは性能を向上させることが分かった.

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