[3Yin2-35] 敵対的生成ネットワークによる小天体の単色画像からの疑似カラー画像の推定
キーワード:敵対的生成ネットワーク、擬似カラー画像、小惑星画像、探査
小惑星探査機はやぶさ2は小惑星リュウグウを光学航法カメラ ONCで撮影した。この画像データは可視7 バンドで撮影されており、これにより小惑星上の物質分布についての知見を得ることができた。しかし低高度で撮影された画像の多くは運用上の制約から単色(1バンド)でしか撮影されておらず、物質の違いを推定することが困難である。同様の問題は、地球観測においても、同じ時期に撮影された他のセンサの画像から推定する問題などとして一般的におこりうる。本研究ではこれらの応用を念頭において、小惑星リュウグウの単色画像から疑似カラー画像の推定実験を行い、その有用性を検証した。手法としては敵対的生成ネットワークGANの一種であるpix2pixを用いた。均質な解像度(0.3m/pixel)と照明条件のペア画像に対して実施した実験の結果、色ごとに33-40dBのPSNRを得て、その有用性を確認した。発表では、異常領域の検知への応用の可能性や、低解像度画像での学習結果を高解像度画像へ適用した結果についても述べる。
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