[4Yin2-19] 緊張感の動的調整によるタスクエンゲージメントの向上
キーワード:緊張、エージェント、ヒューマンエージェントインタラクション
高すぎず低すぎない緊張感は、長期的なタスクにおいて集中力を継続させるために必要である。しかし、特に熟練者がタスクを実行する際には緊張感の負の影響が注目され、緊張緩和手法の評価や内部状態を推定し緊張状態をモデル化することを中心に研究が進められてきた。本研究では、緊張はパフォーマンスや動機づけに対して正にも負にも影響を与えると考え、状況に応じた緊張感の動的調整によりタスクに対する集中度を保ち続ける方法を探ることを目的とした。そのために、エージェントが人間とインタラクションしながら、人間やタスクの状態によって緊張感の喚起と緩和を切り替えることによって、動的に適切な緊張状態を保つアプローチを取った。ダーツタスクにおいて2種類のエージェントを用いて動的調整をする場合としない場合を比較し、タスクエンゲージメントが向上するかどうかを調べた。実験の結果、動的調整エージェントが介入した場合、精神的負荷が高まる一方、タスクへの自信が向上することがわかった。このことから、提案した動的調整手法では適切な緊張の制御が行われ、タスクエンゲージメントの向上に役立ったと考えられる。
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