2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

講演情報

インタラクティブセッション

一般セッション » インタラクティブセッション

[4Yin2] インタラクティブセッション2

2022年6月17日(金) 12:00 〜 13:40 Y会場 (Event Hall)

[4Yin2-19] 緊張感の動的調整によるタスクエンゲージメントの向上

〇大本 義正1、吉川 尚典1 (1.静岡大学)

キーワード:緊張、エージェント、ヒューマンエージェントインタラクション

高すぎず低すぎない緊張感は、長期的なタスクにおいて集中力を継続させるために必要である。しかし、特に熟練者がタスクを実行する際には緊張感の負の影響が注目され、緊張緩和手法の評価や内部状態を推定し緊張状態をモデル化することを中心に研究が進められてきた。本研究では、緊張はパフォーマンスや動機づけに対して正にも負にも影響を与えると考え、状況に応じた緊張感の動的調整によりタスクに対する集中度を保ち続ける方法を探ることを目的とした。そのために、エージェントが人間とインタラクションしながら、人間やタスクの状態によって緊張感の喚起と緩和を切り替えることによって、動的に適切な緊張状態を保つアプローチを取った。ダーツタスクにおいて2種類のエージェントを用いて動的調整をする場合としない場合を比較し、タスクエンゲージメントが向上するかどうかを調べた。実験の結果、動的調整エージェントが介入した場合、精神的負荷が高まる一方、タスクへの自信が向上することがわかった。このことから、提案した動的調整手法では適切な緊張の制御が行われ、タスクエンゲージメントの向上に役立ったと考えられる。

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード