[4Yin2-22] 身体性を伴う強化学習エージェントによる描画と美的評価の相互作用モデル
キーワード:強化学習、描画、美的評価、身体性
本研究は,自らの美的感覚や創造性に従って,自律的に創作活動を行うエージェントをモデル化し,その結果の生成物が人間にとっても新規かつ美的なものになることを目指したものである.この目的のためには,美的感覚や創造性を教師あり学習によって獲得させるのではなく,エージェントの内部にメカニズムとして内在させる必要がある.本稿ではこの課題に取り組むための第一歩として,神経科学や認知科学の知見に依拠し,強化学習の枠組みを用いたモデルを提案する.提案モデルは,ペンとキャンバスからなる物理的な環境の制約のもとで,エージェントが描画と美的評価を交互に行う構造となっている.実験では,美的評価値による報酬をもとに描画行動を生じさせることができ,報酬設定と描画行動の関係性について考察した.今後は提案モデルをプラットフォームとして活用することで,人間の美的感覚や創造性の構成論的な理解に繋げることを目指す.
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