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[1F5-GS-5-02] 貨物量変動の抑制を目的としたダイナミックプライシングの検証
キーワード:ダイナミックプライシング、マルチエージェントシミュレーション、物流、平準化
筆者らは,トラック輸送の中でも特に貨物量コントロールが難しい混載輸送に着目した.混載輸送では複数の荷主の荷物を積み合わせるため,車両手配や収益性に課題を抱えている場合が多い.本研究では,予想される貨物量に応じて日々の輸送単価を変動させ,荷主の行動変容を促して貨物量変動を抑制する方法を検討した.また本方式をシミュレーション実装し,固定料金制の場合と比較して貨物量の変動や物流会社の収益にどのような変化が起きるかを観察した.変動料金制のシミュレーションでは,荷主が出荷予定の情報を登録する輸送予約登録制度を導入し,輸送単価の決定にはブッキングカーブを用いたプライシングアルゴリズムを採用した.その結果,変動料金制の導入によって貨物量の変動が小さくなり,荷主の支払う輸送運賃を増加させることなく,物流会社の利益のみを増やせる可能性があることが分かった.
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