2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[1K3-GS-3] 知識の利用と共有

2023年6月6日(火) 13:00 〜 14:40 K会場 (中会議室 C1)

座長:押山 千秋(北陸先端科学技術大学院大学) [現地]

13:20 〜 13:40

[1K3-GS-3-02] 老化制御を目指した細胞老化オントロジーモデリング

〇山縣 友紀1,2、大浪 修一1,2、桝屋 啓志2,3 (1. 理化学研究所生命機能科学研究センター、2. 理化学研究所統合情報本部、3. 理化学研究所バイオリソース研究センター)

キーワード:オントロジー、老化、細胞老化

高齢化社会が到来した現在,老化研究の重みが増し,COVID-19では高齢者の重症化も問題となっている.老化は生命の誕生から死までのシナリオにおいて避けて通れない仕様であるともいえる.しかし,老化は一般に疾患とは異なるものの,慢性疾患等のリスク因子ともされている.老化の基本メカニズムを理解するためには,細胞から個体レベルまで生体の多様な粒度への対処が必要となる.そこで,本研究は,基礎と臨床を横断した老化制御を目指し,細胞老化プロセスに注目したオントロジー工学的アプローチに基づく知識モデリングに取り組む.本研究では,まず細胞老化の過程における多様な生体機能の変化についてホメオスタシスインバランスプロセスオントロジー(HoIP)開発における細胞老化機序に関わる多様な知識の組織化について述べる.次に,COVID-19感染機序と2型糖尿病,細胞老化における複数機序間を横断し,COVID-19重症化に関する因果推論を行う.最後に,オントロジーを基とした細胞老化機序知識の可視化への取り組みについて紹介する.

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