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[1K4-OS-11a-02] ヒト型エージェントに対する否定的印象の持続的形成に関する仮説モデルの提案
キーワード:不気味の谷、力学系、側頭葉
ヒトの外見に極めて類似したエージェントに対して,ヒトは否定的な感情を抱き,これは「不気味の谷現象」として知られている.これまで多くの研究が進められ,predictive codingやcategorical ambiguityなどの観点からそのメカニズムが議論されてきた.しかし,これらは相対した存在がヒトかそうではないかといった異常の検出という短期的な応答に対しては説明力があるが,不気味に感じるという中期的に持続する感情形成に対して説明を与えていない.そこで我々は,不気味の谷現象とは脳内にカテゴリ記憶として形成されたアトラクターに対して,その周りを周回するある種の非安定周期解への収束状態である,という仮説モデルを提案する.このモデルに基づくと,安定解であるアトラクターに収束しない状態はヒトにとってネガティブに作用し,この結果エージェントに対して持続的に否定的な印象が形成されると解釈できる.本発表では,上記モデルに基づいた課題と今後の展開について述べる.
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