2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[1K4-OS-11a] 人間とAIの共存のあるべき姿を考える

2023年6月6日(火) 15:00 〜 16:40 K会場 (中会議室 C1)

オーガナイザ:西田 知史、宮原 克典、濱田 太陽

15:40 〜 16:00

[1K4-OS-11a-03] エージェントと共創した規範による関係性の評価と持続性の検討

〇末光 揮一朗1、高橋 英之1、伴 碧1、石黒 浩1 (1. 大阪大学)

キーワード:エージェント、共有現実、共創、行動変容、共生型ロボット

本研究では,ロボットと友好的な関係性を長期的に持続する方法として,ユーザとロボットによる主体的な共通点の構築を提案する.先行研究では,ロボットとの友好的な関係性構築のため,ユーザとの外見や動きに共通点を持たせる等の手法が提案されてきた.しかしこれらの方法では,ユーザが共通点の情報を一方的に受け取るのみである.そこで本研究では,主体的に共通点を構築することが関係性の持続に貢献するのではないかと考え,その手段として「共有現実」に注目した.我々は,共有現実を通じた二個体の関係の形成と持続に二つの段階があると考えている.初期段階は, 相互作用の中で,二個体が次第に同じ感性を共有するようになり,それが二個体の共有現実として規範が定着していく段階である.次の段階は, 形成された共有現実が個体間の行動に影響を与える規範として機能する段階である.それぞれの段階について,人間とロボットの間で成立するのかを検討し,実験結果から初期段階の妥当性が示唆された.

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