2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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オーガナイズドセッション » OS-11 人間とAIの共存のあるべき姿を考える

[1K5-OS-11b] 人間とAIの共存のあるべき姿を考える

2023年6月6日(火) 17:00 〜 18:40 K会場 (中会議室 C1)

オーガナイザ:西田 知史、宮原 克典、濱田 太陽

18:00 〜 18:20

[1K5-OS-11b-03] 人間とAI・ロボットの親密な関係の価値を擁護できるか?

〇竹下 昌志1 (1. 北海道大学)

[[オンライン]]

キーワード:人工知能、ロボットとの親密な関係、AI倫理、ロボット倫理

人間とAIやロボットなどの人工物との親密な関係の価値について様々な仕方で議論されており、一部の人々は、そのような親密な関係には人間同士の場合と同等の価値があると主張する。だがそのような主張は正当化されるだろうか。本発表では人間とAI・ロボットの親密な関係の価値を擁護する上で次のようなジレンマがあると主張する。一方で(1)人間同士の親密な関係の価値の典型的な説明を前提とすると、人間と現状のAI・ロボットは価値ある親密な関係を築けると言うのが困難になる。仮に高度なAI・ロボットとの価値ある親密な関係が築けるとしても、その関係がここで擁護したい人間とAI・ロボットの親密な関係としてみなされるかどうかは疑わしい。他方で(2)人間同士の親密な関係の価値の説明を前提としなければ人間とAI・ロボットの親密な関係の価値を認めることができるが、親密な関係一般の価値を十分に捉えることが困難になる。本発表ではこのジレンマを説明した後、ジレンマから抜け出す方法を整理する。次に既存研究を検討し、それらはジレンマから抜け出せていないと主張する。最後に、筆者が望ましいと考える方法を提示する。

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