2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[1P4-OS-16a] AIとデモクラシー

2023年6月6日(火) 15:00 〜 16:40 P会場 (会議室 G1+G2)

オーガナイザ:伊藤 孝行、大沼 進、松尾 徳朗、白松 俊

16:20 〜 16:40

[1P4-OS-16a-05] Discourse Quality Indexを用いた討議の質の可視化

除去土壌をめぐる模擬市民参加ワークショップを題材として

〇柴田 侑秀1、相馬 ゆめ1、辻本 光英1、植 穂奈美1、木原 なな1、保高 徹生2、大沼 進1 (1. 北海道大学、2. 国立研究開発法人産業技術総合研究所)

キーワード:Discourse Quality Index (DQI)、公正、共通善、テキストマイニング、市民参加ワークショップ

本研究では、除去土壌県外最終処分を題材として実施したワークショップで行われた議論を取り上げ、Discourse Quality Index (DQI) を用いて討議の質を可視化することを目的とした。社会問題の議論においては、功利主義や不衡平の緩和、除去土壌の中間貯蔵という負担を負ってきた最不遇者である福島への慮りというマキシミン原理といった社会全体の望ましさである共通善が万遍なく議論されることが望ましい。DQIは討議に参加していない第三者が、議論で行われた発話ごとにどのような側面からの発言であるかを評価するものである。評価の結果、共通善ではリスクやコストといった功利主義的な視点が最も言及されていた一方、福島への慮りという視点からの発言は少なかった。また、風評被害や公衆の理解、新たに負担を引き受ける人々についての言及が多かった。テキストマイニングによる分析の結果、「福島」という地名の登場回数が多くないことや、「安全」という言葉が再生利用などと強く結びついていた。以上より、討議では福島の人々が負ってきた負担というマキシミン原理からの議論よりも、リスクやそれに対する人々の反応について言及されていた。

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