18:20 〜 18:40
[1P5-OS-16b-05] ミニパブリクス型熟議における参加者の公平性の検証
社会的属性によるDQI スコアの差に注目して
キーワード:合意形成、公平性、ミニパブリクス
ミニパブリクス熟議における参加者の議論での公平性を検証する。ミニパブリクスは無作為抽出によって市民全体の縮図となるように集めた人々による討議を政策決定等に利用する手法であり、熟議民主主義の実践として注目されてきた。しかし、その参加者は公平に議論できるのであろうか。
本研究では、2019年に実施した討論型世論調査を模した熟議イベント(テーマは「浜岡原発再稼働と地元合意」)の議論データを Discourse Quality Index(DQI)に基づく評価指標でコーディングした。発言数に加え、個人のDQIスコアを熟議能力の指標とし、社会的属性(性別、年齢[世代]、教育歴)ごとの平均値の差を検証した。
その結果、年齢[世代]ではいずれの項目でも有意差が無かったが、教育歴では課程を経るごとに意見のDQIスコアが高くなった。性別では女性の発言数が少なくなるものの、意見、理由、感情の 3項目でDQIスコアが高くなる傾向が明らかになった。
本研究では、2019年に実施した討論型世論調査を模した熟議イベント(テーマは「浜岡原発再稼働と地元合意」)の議論データを Discourse Quality Index(DQI)に基づく評価指標でコーディングした。発言数に加え、個人のDQIスコアを熟議能力の指標とし、社会的属性(性別、年齢[世代]、教育歴)ごとの平均値の差を検証した。
その結果、年齢[世代]ではいずれの項目でも有意差が無かったが、教育歴では課程を経るごとに意見のDQIスコアが高くなった。性別では女性の発言数が少なくなるものの、意見、理由、感情の 3項目でDQIスコアが高くなる傾向が明らかになった。
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