2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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オーガナイズドセッション » OS-7 統合AIへの展望

[1Q4-OS-7b] 統合AIへの展望

2023年6月6日(火) 15:00 〜 16:40 Q会場 (601)

オーガナイザ:栗原 聡、山川 宏、三宅 陽一郎、谷口 彰、田和辻 可昌

15:20 〜 15:40

[1Q4-OS-7b-02] 大規模言語モデルによる情感豊かなインタラクション実現のためのロードマップの提案

扁桃体による恐怖や動機付けの仕組みを中心に

〇大森 隆司1、田和辻 可昌2、宮本 竜也2、芦原 佑太3、荒川 直哉4、山川 宏5 (1. 玉川大学、2. 早稲田大学、3. 日本大学、4. 全脳アーキテクチャイニシャティブ、5. 東京大学)

キーワード:大規模言語モデル、感情、ロードマップ、扁桃体

ヒトは,他者の感情を推定・予測しながら自身の感情を適切に制御・発話することで円滑なコミュニケーションを実現している.このような自他の感情のダイナミクスを適切に扱う「ヒトのような」エージェントの構築はHAIにおける重要な課題である.近年の大規模言語モデルの進展に伴い,従来の作り込みによる定型的な文章の生成ではなく,統計的学習に基づいた表現豊かな文章の生成が可能となった.また,ヒトのような情感豊かなインタラクションを実現するためには,その機能実現を考える上で脳を参照することが望ましい.以上から,自他の感情のダイナミクスを適切に捉える扁桃体を中心とした脳器官モデルを大規模言語モデルに適切に加えることによって,対話者の感情的水準での満足度を高めるインタラクションの実現が可能であろう.本発表では,感情に基づくインタラクションに必要な機能を踏まえ,感情モデルの捉え方のレベルを概観する.次に,大規模言語モデルを含めた言語モデルと感情研究の現状を整理する.この上で,扁桃体機能における感情モデルの可能性と大規模言語モデルと感情モデルを今後どのように融合していくべきかに関するロードマップの提案を行う.

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