2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[2F4-GS-5] エージェント

2023年6月7日(水) 13:30 〜 15:10 F会場 (大会議室 A3)

座長:市川 淳(静岡大学) [オンライン]

13:30 〜 13:50

[2F4-GS-5-01] マルチエージェント交通シミュレーションへの法的推論機構の導入

〇吉添 衛1、服部 宏充1 (1. 立命館大学)

キーワード:マルチエージェント、交通シミュレーション、法的推論

現在,都市部における車の渋滞により引き起こされる排気ガスなどの環境問題や、電気自動車・自動運転車に適した交通環境の整備は社会的に大きなテーマであり,これらを考慮した様々な交通施策の検討が進んでいる.一方で,施策や交通法規を実社会に導入することによる交通流への影響を実証実験などを通して確認することは容易ではない.我々は,マルチエージェント交通シミュレータMACiMAを開発し,シミュレーションによる複雑な交通現象の再現や,交通施策の導入による交通流への影響の分析を試みている.MACiMAでは,エージェントの相互作用によって交通流を表現しているが,導入する施策に応じて各エージェントの行動ルールや振る舞いをプログラム上で逐一定義することは,実装上の負担が大きい.そこで本研究では,交通法規に基づくエージェントの意思決定機構について,論理型プログラミング言語Prologを利用した法的推論システムPROLEGと連携して推論を行う仕組みを検討した.作成したシミュレータによる実験を行い,交通法規に従って動的に行動を決定するエージェントとそれらの割合変化によって起こる交通への影響について示す.

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