2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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オーガナイズドセッション » OS-23 社会科学・人文科学分野の行動インサイトを活用した機械学習と最適化

[2P1-OS-23] 社会科学・人文科学分野の行動インサイトを活用した機械学習と最適化

2023年6月7日(水) 09:00 〜 10:40 P会場 (会議室 G1+G2)

オーガナイザ:戸田 浩之、倉島 健

10:00 〜 10:20

[2P1-OS-23-04] 健康行動の持続を目的とした金銭的インセンティブ方策の最適化

〇金 秀明1、倉島 健1 (1. 日本電信電話株式会社)

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キーワード:金銭的インセンティブ、健康行動、 自己効力感

健康年齢延伸や疾病予防,食生活改善などヘルスケア分野の様々な課題を解決する有効な手段として,適切な介入に基づく行動習慣の改善が挙げられる.昨今,特にポイント事業の普及に伴い,ポイントを含む金銭的インセンティブを介入手段とした行動習慣の改善に注目が集まっている.従来,金銭的インセンティブは事前に設定された単純なルール/方策に基づき付与されてきた.しかしそのような単純な方策が費用対効果の観点で最良の方策となっているかどうかの議論はほとんどなされておらず,検討の余地は大きい.本研究では,自己効力感(セルフエフィカシー)と呼ばれるヒトの心理特性に着目し,適度な運動行動の継続を目的とした,費用対効果の高いインセンティブ方策について検討する.まず,健康プログラムの被験者実験で得られた健康行動に関するデータを分析し,自己効力感,金銭的インセンティブおよび健康行動の間にある関係性を明らかにする.次に,その関係性に基づきヒトの運動行動を模した数理モデルを提案する.最後に,その数理モデルを用いたシミュレーション実験により,従来よりも費用対効果の高いインセンティブ方策の存在を示す.

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