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[2P5-GS-11-01] 国家間武力紛争の時間構造における冪法則性
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キーワード:冪法則、国家間武力紛争、紛争間時間距離、コミュニケーション、相互情報量最大化
戦争の規模(戦死者数)が冪分布に従うことは古くから知られている(Richardson 1948; 1960)。我々は、国家間武力紛争の時間構造にも冪法則性があることを見出だした。紛争間時間距離(inter-conflict interval, ICI)を、二国対(dyad)におけるひとつの武力紛争の終結から同じdyadにおける次の武力紛争の開始までの期間で定める。Correlates of War projectが提供するデータセットMID 4.02(1816年から2014年までの間に起こった国家間武力紛争を記録)から、2,369個のICI標本を得た。これらの分布が冪法則に従うことを、厳格な統計検定(Clauset, Shalizi & Newman 2009)を用いて示した。さらに、仮説「軍事力の行使は国家間におけるコミュニケーションの一形態である」に基づいて、ICIの冪法則性を説明する情報理論モデルを構築した。このモデルは、個々のdyadにおいて、ICIが同一の冪分布から独立に生成されることを予言する。DyadごとにICI系列の自己相関を分析し、この予言を検証した。
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