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[2T5-GS-5-05] アシスタンスジレンマを考慮した将棋学習支援システム
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キーワード:ゲーム、将棋AI
将棋で次の一手を決めるには,複数の着手可能な手から候補手を絞り,手を読み進めていき,読み進めた先の局面同士を比較し,より良い局面であると判断した手を指す必要がある.一般的に将棋は着手可能な手が多く,将棋初心者はどの手を検討していけば良いか分からない.そこで既存の将棋AIを利用した将棋のアシストとして,ユーザに候補手の提示をするアシストが行われている.候補手の提示というのは「2八の飛車を6八のマスへ動かす」のような具体的な手の提示である.しかし,候補手の提示を行ったアシストでは,ユーザは今後の展開を読み進めず,ただ提示された手を指すといった思考の放棄を促してしまう可能性がある.過剰な支援が与えられることで学習者が自己学習能力を発揮しなくなり,学習効果が減少することは「アシスタンスジレンマ」と呼ばれている.そこで本研究では,「2八の飛車を動かす」といった動かした方が良い駒のみを複数提示し,各駒をどこへ動かすかは提示しないシステムを提案する.実験により,既存のアシストと比較し,思考を促し,アシスタンスジレンマを解消する可能性を調査したので,その結果を報告する.
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