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[3I1-OS-4b-02] ASDスクリーニングのための図形描画における筆跡特徴の検討
キーワード:自閉スペクトラム症、運動障害、筆跡分析
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder :ASD)は社会的コミュニケーション障害、興味の限局と常動的・反復的行動を主徴とする精神発達の障害である。ASDでは様々な行動に影響が現れる一方、その強弱やパターンが人によって異なり、信頼性の高い診断には時間やコストがかかるため、スクリーニング検査が重要である。ASD児は手指の微細運動調整の問題が定型発達児と比べて顕著であることが報告されていることから、本研究では図形を描画する際の協調運動に着目し、筆跡特徴とASD傾向との関連からスクリーニングのための手がかりを探索的に検討した。複数のお手本の図形を液晶タブレットに描画した際の筆跡情報と視線の推移を取得した。従来の質問紙スクリーニング検査の結果を目的変数として回帰分析を行ったところ、決定係数0.5以上を示すモデルを作る特徴を発見できた。また、筆圧やペンの傾き、お手本の図形を表示しているときの視線の動き等の特徴が、複数の図形において共通して重要な手がかりになることが示唆された。さらなる手がかりとして、図形の部分的な特徴や時系列変化に注目することが考えられる。
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