[3J1-GS-1] 基礎・理論

[3J1-GS-1-01] The Music LP Dataset:受動的・能動的音楽刺激下のヒト脳活動に対する脳波計測

〇羅 桜¹、西田 知史²、小林 一郎¹ (1. お茶の水女子大学、2. 情報通信研究機構 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター)

キーワード：脳波、音楽刺激

近年、音楽刺激下のヒト脳における認知機能解明に関連する研究が盛んになってきている。 本研究では、受動的および能動的な音楽刺激に対するヒト脳内での情報処理機構を解明するために、音楽を傾聴した際、及び、楽器を演奏した際の脳波(EEG)計測を行い、分析の対象とした。実験では、20人の被験者にそれぞれ15秒から60秒の範囲で、シングルキー、和音、楽曲および、様々な種類のクラシック音楽のクリップを聴いてもらった。その後、目を閉じたまま、聴いた曲を予測する課題、楽譜を見て演奏する課題、難しい曲を演奏する課題を、実験の進行に合わせて行なった。 また、作品ごとに、被験者自身の演奏の完成度や感じた気分などの感想を得るための事後アンケートを実施した。 将来的には、古典的な時系列解析の手法やツールを用いたデータセットの解析を計画し、音楽刺激の脳内情報処理に関する理解を深め、この分野のモデル開発に貢献することを最終的な目標として掲げる。このデータセットは将来公開される予定であり、この分野への貢献が期待される。