[3J1-GS-1] 基礎・理論

[3J1-GS-1-02] 言語刺激下のヒト脳内における感情推定への取り組み

〇三浦 衣里¹、小林 一郎¹ (1. お茶の水女子大学)

キーワード：感情、言語刺激、脳活動データ

近年の心理学研究では, 自然主義的刺激を用いて, 日常生活における多様な感情の高次元表現構造が明らかにされている. しかし, 言語刺激下において多様な感情が脳内でどのように表現されているかについては解明されていない. その点を明らかにするために，Bhattasali ら [Bhattasali 20] により公開されている ヒト被験者が不思議な国のアリス第 1 章の読み聞かせを刺激として与えられている間に, 機能的 MRI にて測定した血液酸素レベル依存性(BOLD)反応を取得した Alice Dataset を用いて，言語刺激として与えられている文章がヒト脳内における情動にどのように影響しているのかについて調査を行う. そのため，本研究では，不思議の国のアリス第 1 章における各文に対して，どのような感情が誘起されたかについて情報を収集するため，過去の幅広い感情文献に基づいて選択された 80 の感情に関するアノテーションを行った.