2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[3O5-OS-2d] 人間と共生する対話知能

2023年6月8日(木) 15:30 〜 17:10 O会場 (会議室 E1+E2)

オーガナイザ:新保 史生、東中 竜一郎、吉川 雄一郎

15:50 〜 16:10

[3O5-OS-2d-02] 複数ロボット議論における議論展開と見かけの違いによるユーザの理解度への影響の調査

〇酒井 和紀1、光田 航2、 吉川 雄一郎1、東中 竜一郎2、港 隆史3、石黒 浩1 (1. 大阪大学、2. 日本電信電話株式会社NTT人間情報研究所、3. 国際電気通信基礎技術研究所 石黒浩特別研究所)

キーワード:ヒューマンロボットインタラクション、対話システム

議論は合意に至るための過程であり,この能力をロボットに持たせることで,よりよい対話サービスを提供できることが期待される.これまで,議論構造を利用して2つの対立する意見について2台ロボットによる議論の様子をユーザに提示するシステムが開発されている.しかし,ユーザの意見に応じて意見を変容させるための対話展開方法は明らかではない.また,ロボットの見かけの違いによる効果は明らかではない.そこで本研究では,2台のロボットを用いてユーザの意見に応じてその後の議論展開を変化させられる議論システムの開発を行う.このシステムを用いて議論展開の違いと見かけの違いによる効果を検証するため,展示会でのフィールド実験を約1月間行った.約8000人の体験者の内,最後まで体験した2925人のデータを分析した結果,ユーザが選んだ意見に同調することで意見に対するユーザの理解度が高まることがわかった.またユーザの意見に反論するように議論を展開する場合,人に酷似したロボットよりも小型の人型ロボットの方が意見の確信を強めることがわかった.

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