2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[3Xin4] ポスターセッション1

2023年6月8日(木) 13:30 〜 15:10 X会場 (展示ホールB)

[3Xin4-13] 多言語翻訳がもたらす意識と行動の変容による誹謗中傷抑制

〇平野 太一1、田中 文英1 (1.筑波大学)

キーワード:誹謗中傷、意識変容、行動変容、ワード変換、多言語翻訳

SNS上の誹謗中傷は他人を傷つけ,自殺願望や自殺未遂を生じさせる危険性があるため,抑制する必要がある.誹謗中傷を防ぐため,投稿前に警告メッセージを表示したり,誹謗中傷のメッセージをポジティブな表現に変換したりする試みがなされてきた.しかし,これらは一時的な解決策である.根本的かつ長期的に誹謗中傷を防ぐためには,投稿者の意識や行動の変容が必要である.そこで,本研究では,多言語翻訳を通じて,誹謗中傷ワードを他国のポジティブワードに翻訳することを提案する.そして,GIM(Gently Information Presentation Based on Multilingual Translations)を開発した.GIMは多言語翻訳されたこととポジティブなメッセージが送信されたことを通知できる.また,それを見た他国の人からのメッセージをWeb広告のように表示することもできる.SNSアプリだけでなく,VRアプリにもGIMを組み込んだ.VRアプリでは,アバターのチャットや喜んでいるリアクションを見ることができる.ポジティブ情動の変化を測定した結果,多言語翻訳は有効であり,意識変容につながることが示唆された.

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