[3Xin4-15] 直交成分の少ない映像における人物領域を用いたカメラの回転量推定
キーワード:カメラキャリブレーション、身長推定
防犯ソリューションは,多数の防犯カメラの映像を使用して人物を検出,追跡,識別することを目的としている.犯人検挙のための解析においては,捜査員が手作業によってデータ収集と映像解析を行うため容疑者特定の負担が大きく,AIを活用した効率的な人物探索技術が求められている.そこで本研究では,防犯カメラから人物を精度よく探索するために人物特徴の一つである人物の身長情報に着目した.身長情報はカメラの設置環境や撮影日によらず基本的に一定であるため,人物の特徴を示す重要な手がかりとなる.本稿では,人物の身長を自動で高精度に推定するための手法確立を目指し,事前処理として映像中の直交成分となる領域を用いたカメラのロール方向の回転角を補正する手法を提案する.提案手法の適用後,従来手法による身長推定を実施したところ,身長推定の誤差が最大で約40%改善した.今後は,人物探索に身長推定結果を適用し,捜査員の作業負荷軽減への貢献を目指す.
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