2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[3Xin4] ポスターセッション1

2023年6月8日(木) 13:30 〜 15:10 X会場 (展示ホールB)

[3Xin4-36] 新型コロナ感染症発生届の分析-記載における非効率と自然言語処理による解決への課題と展望-

〇福本 拓也1、坂根 亜美1、村松 俊平1、五十嵐 正尚2、狩野 芳伸1、荒牧 英治3、堀口 裕正2、奥村 貴史4 (1.静岡大学、2.国立病院機構、3.奈良先端科学技術大学院大学、4.北見工業大学)

キーワード:新型コロナウイルス感染症、発生届、自然言語処理

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) によるパンデミックにおいて,その対策の根幹となる国内患者の発生動向は,医師が行政へと提出する「発生届」を集計することで把握されてきた.今回用いられた患者発生届は,最前線で患者対応にあたる臨床現場に過度の報告負担を課す仕組みであり,医療現場が混乱する感染症発生初期や医療負荷が過大になる感染拡大期には運用に困難が生じることが示されている.そこで本研究では,現在全国で使用されている電子カルテから発生届を自動入力できるようにすることを目的に,発生届を詳細な項目へと分解したうえで,自然言語処理を用いた自動化検討に取り組んだ.専門家による分析の結果,26%の項目が自動入力可能であり,50%は現在の自然言語処理のサポートにより入力可能,16%は技術的な努力や抽象度の高い項目の再設計,指針となるガイドラインの整備が必要であり,最後の9%は現時点では実現不可能であることが判明した.

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