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[4A2-GS-6-03] 雑談対話システムにおける潜在タスクの抽出による対話の円滑化
キーワード:対話システム、潜在タスク、雑談対話
昨今、対話システムは盛んに研究されており、社会においても幅広く活用されている。対話システムの一つとして、雑談対話システムというものがある。これは、ユーザーと雑談を行う対話システムであり、従来の研究では非タスク指向対話システムとして扱われてきた。非タスク指向対話とは、明確なタスクが含まれていない対話のことである。しかし、実際には雑談対話にも話者が達成したいタスクが存在していると考えられる。そこで、本研究では、話者が雑談対話において達成したいタスクを潜在タスクとし、雑談対話から潜在タスクを抽出し、利用することで対話をより円滑化することを考える。本研究では上記の目的の達成のために、(1)潜在タスクの定義と、妥当性の評価と定義の修正のための調査、(2)定義に基づいたデータセットの作成、(3)潜在タスク抽出のためのモデル構築を行なった。その結果、8つの潜在タスクの定義と分類基準、定義に基づいたデータセット、そして潜在タスク抽出モデルを得ることができた。また、構築したモデルにて実験を行った結果、約66%の潜在タスクを正しく抽出することができた。
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