2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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オーガナイズドセッション » OS-6 言語とコミュニケーションの創発 ~記号創発システムから共創的言語進化まで~

[4H2-OS-6a] 言語とコミュニケーションの創発 ~記号創発システムから共創的言語進化まで~

2023年6月9日(金) 12:00 〜 13:40 H会場 (中会議室 B1)

オーガナイザ:上田 亮、谷口 忠大、鈴木 麗璽、中村 友昭、橋本 敬

12:20 〜 12:40

[4H2-OS-6a-02] 実験記号論によるメトロポリス・ヘイスティングス名付けゲームの動態分析

〇奥村 亮太1、谷口 忠大1、萩原 良信1、谷口 彰1 (1. 立命館大学)

キーワード:記号創発、マルチエージェント、コミュニケーション

人々がコミュニケーションを通じてどのように記号を発明し,共有するかは,記号創発システム研究の中心的な問題である.人間のコミュニケーションを被験者実験を用いて観察,分析し,我々は名付けゲームを用いたカテゴリ形成課題において,全体的にメトロポリス・ヘイスティングス法によって導出された受容確率が高いほど人間が受容する割合が高くなることを示した.しかし,人間が他者からの名付けをそのような受容確率で名付けを受け入れているのかについて統計的に検定できていなかった.本稿では,メトロポリス・ヘイスティングス法によって導出される受容確率で人間が他者からの名付けの受容・棄却の判断をしているのかの検証を目的とする.人間にカテゴリ形成課題を伴う名付けゲームを行わせ,名付けの受容・棄却の判断を観察し,人間の判断のモデルとして考えられるいくつかのモデルと比較した.その結果,人間は比較したモデルの中で,メトロポリス・ヘイスティングス法を用いたモデルに一番近い受容・棄却の判断をしていることが示された.

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