2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[4Q2-OS-5] 医療におけるAIの社会実装に向けて

2023年6月9日(金) 12:00 〜 13:40 Q会場 (601)

オーガナイザ:小寺 聡、佐藤 雅哉、小林 和馬

12:40 〜 13:00

[4Q2-OS-5-03] 左室収縮機能低下を判断する心電図AIの臨床応用に向けた検討

〇小寺 聡1、竹内 博俊1、佐藤 将敬1、澤野 晋之介1、勝然 進1、篠原 宏樹1、大門 雅夫1、小室 一成1 (1. 東京大学)

キーワード:心電図、左室収縮機能低下

背景:人工知能(AI)を診断補助として使用するためには、プログラム医療機器としての承認が必要である。承認申請をする際には、適応患者、除外患者を明確にする必要がある。今回の研究では、心電図から左室収縮機能低下を判読する深層学習モデルについて、適応対象を明確にするための検討を行った。 方法:心電図と心エコーのデータから深層学習を用いて、左室収縮機能低下を判読するモデルを作成した。作成済みモデルについて、年齢、性別、心電図所見、背景心疾患、検査目的ごとの層別解析を行った。 結果:対象患者の心電図AIのAUC0.95であった。年齢、性別ごとのAUCは男性0.95、女性0.96、60歳未満0.96、80歳以上0.91であった。心電図所見ごとのAUCは、QRS幅120ms未満0.95、QRS幅120ms以上0.94であった。背景心疾患ごとのAUCは、左室肥大なし0.95、左室肥大あり0.94、肺高血圧症なし0.95、肺高血圧症あり0.94であった。検査目的ごとのAUCは、精査目的0.95、スクリーニング目的0.94であった。 結論:左室収縮機能低下を判断する心電図AIは幅広い対象に利用可能である。

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