2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-22 グループインタラクションとAI

[4R3-OS-22b] グループインタラクションとAI

2023年6月9日(金) 14:00 〜 15:40 R会場 (602)

オーガナイザ:酒造 正樹、湯浅 将英、岡田 将吾、近藤 一晃、中野 有紀子

15:00 〜 15:20

[4R3-OS-22b-04] グループ・ディスカッションの熟達による目標設定の視点の変化

〇中野 美香1、酒造 正樹2、酒井 元気3、湯浅 将英4 (1. 福岡工業大学、2. 東京電機大学、3. 日本大学、4. 湘南工科大学)

キーワード:グループディスカッション、コミュニケーション、大学生

近年,大学教育においてグループ・ディスカッションを導入する授業が増えている。グループ・ディスカッションは,「個人」「知識領域」「集団」の3領域の向上が同時に求められる(中野,2018)ことから,本研究は参加者が設定する目標における3つの視点の変化を明らかにすることを目的とした。大学生を対象に遠隔でグループ・ディスカッションの実験を10回実施し,このうち前半5回は制限を設けない自由条件,後半5回は,集団としての意識を高めるための3つの条件を提示した。第6~10回の後半のセッションで書いてもらったグループとしての目標を分析したところ、「集団」の視点に該当する「議論の発展・雰囲気作り」と「結論・まとめ」に関する記述はセッションが進むにつれて減少していた。一方で、「個人」の視点に該当する記述は増加傾向であった。この結果より、グループの目標を設定し、共有することでGDの改善を図りやすくなったと同時に、個人としてできることに対して意識が向いた結果、「個人の視点」が増えたことが示唆される。発表ではこの他の項目の分析結果についても報告をおこなう。

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード