2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[4Xin1] ポスターセッション2

2023年6月9日(金) 09:00 〜 10:40 X会場 (展示ホールB)

[4Xin1-10] 営業報告書内の時間情報表現を手掛かりとした受注時期の予測

〇角掛 正弥1、是枝 祐太1、本間 健1、井上 鉄平1、丹羽 雄平1 (1.日立製作所)

キーワード:時期予測、自然言語処理、SFA/MA、時間表現抽出

営業活動において案件の受注時期を高精度に予測できれば,より最適な営業活動のマネジメントが行える.加えて.受注後に要する製品・システム開発のための調達・製造・開発といったプロセスも先手管理可能となり,経営効率・収益性の改善にもつながる.受注時期予測の実現方法として,案件の特性を示すメタデータを基に受注日を予測する方法が考えられる.しかし,この方法は時間と共に変化する実際の営業活動の進捗状況や進捗予定を考慮できず,活動の実態に沿った高精度な予測ができない.本研究では,活動内容が記述された営業報告書を用い,作業の実施状況や実施予定を考慮した高精度な受注時期予測をめざす.そこで本稿では,営業報告書に記された時間情報表現を手掛かりとする手法を提案する.提案手法では,受注までのプロセスと紐付く作業がいつ実施されるかを時間情報表現から識別し,予測用特徴量として各プロセスの時期情報や進捗状況などを作成する.実際の営業活動データを用いた実験を行った結果,営業報告書内の時間情報表現を活用しない予測方法と比較して,提案手法が最良の予測性能を達成し,その有効性が確認された.

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