2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[4Xin1] ポスターセッション2

2023年6月9日(金) 09:00 〜 10:40 X会場 (展示ホールB)

[4Xin1-21] 関数同定アルゴリズムAI-Feynmanの流体方程式への適用

〇森永 貴藤1、飯田 佑輔1、加納 龍一 (1.新潟大学)

キーワード:関数同定、微分方程式、流体力学

機械学習の進展から,新しい関数同定手法が提案されている.AI-Feynmanは,ニューラルネットワークを用いて対称性や分割性を発見し問題を単純化することで,効率的な関数同定を可能にした.しかしオリジナルのAI-Feynmanは,微分を含む方程式には対応していない.物理現象の多くは微分方程式で記述されるため,実データへの適応では大きな問題となる.そこで本研究では,応用範囲が広い流体力学系におけるAI-Feynmanによる関数同定を検討した.具体的には移流方程式,Burgers方程式,Navier-Stokes方程式について,数値シミュレーションデータから有用性の検証を行い,微分項は,データの微分列を作成し,それを説明変数として扱うことで対応した.3つの初期条件に対して,移流方程式とBurgers方程式では与えた微分方程式を同定し,Navier-Stokes方程式に関しては,与えた微分方程式とは一部の項が異なるが,データを高い精度で説明しうる方程式を同定した.これらは,AI-Feynmanの微分が数式に含まれる物理現象への適用可能性を強くサポートする.

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