2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[4Xin1] ポスターセッション2

2023年6月9日(金) 09:00 〜 10:40 X会場 (展示ホールB)

[4Xin1-27] 反実仮想のもっともらしさ

Counterfactual Potency と条件付き確率の比較

〇渡邊 元樹1、高橋 達二1、中村 紘子1,2 (1.東京電機大学、2.日本学術振興会)

キーワード:反実仮想、条件文、主観確率

反実仮想条件文「もしpだったらqだっただろう」のもっともらしさの評価について,Over et al. (2007) は,反実仮想が真である確率はpが生じた場合のqの条件付き確率 P(q|p)と等しいとしている. 一方,Petrocelli et al. (2011) は反実仮想のもっともらしさは,pの生じる確率P(p) と,pが生じた場合にqが生じる確率 P(q|p) の同時確率P(p)*P (q|p)であるcounterfactual potency(CP)だとした. CPは,「pをしていれば良かった」といった後悔などの反実仮想による効果を予測することが示されている.本研究ではP(q|p)とCPのどちらが,人間の反実仮想条件文のモデルとしてより当てはまりが良く,後悔などの感情を予測するかを検討した.実験では,参加者に「もし赤色のクジを引いていれば,当たりだっただろう」という反実仮想条件文と,「赤色のクジの当たりは10本」という形で事象の生起頻度を提示し,条件文のもっともらしさや後悔の程度の評価を求め,P(q|p)とCPのどちらが,もっともらしさや後悔を予測するかを比較した.

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