[4Xin1-66] OD表推計における現在パターン法の理論と拡張に関する検討
キーワード:OD表推計、数理最適化、現在パターン法
我が国の都市内交通の需要予測モデルにおいては,古くから四段階推計法が実務におけて用いられており,その中で分布交通量(OD交通量)の推計手法としては,現在パターン法がしばしば使用される.これは,地域間の結びつきが現在から将来にわたり大きく変化しないと仮定されるときに有効なOD推計手法であり,OD表の周辺分布である発生量・集中量の将来値が既知であるとき,現在のOD表の分布パターンを維持しながら,周辺分布に一致させるものである.現在パターン法の代表的な計算アルゴリズムとしては,平均成長率法・デトロイト法・フレーター法などの経験的な方法が知られているが,本稿ではこれら現在パターン法について,数理最適化理論からの考察をレビューした内容をまとめ,各手法の理論基盤を整理する.また,発生量と集中量に加えてそれら以外の集約交通量に一致させるようなOD表を推計するために,現在パターン法のアルゴリズムを拡張する可能性について述べる.
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