[4Xin1] ポスターセッション2

[4Xin1-68] 深層生成モデルを用いた遠隔対話用CGアバターの半自律型操作システムの開発

西村 優佑^1,2、髙城 頌太 ²、岡留 有哉¹、石黒 浩²、〇中村 泰¹ (1.理化学研究所R-IH GRP、2.大阪大学大学院)

キーワード：対話知能、人間との共生、深層生成モデル、ニューラルネットワーク、CGアバター

近年, 遠隔対話の機会が多くなっているが, 対面でのコミュニケーションよりも質が低いなどの課題がある. 没入型など, インターフェースが高性能化すれば, 対面と同様のコミュニケーションの実現が期待できるが, 手軽に対話へ参加できるという利点が損なわれてしまう. そこで本研究では, 遠隔操作者にとっては手軽で, 利用者にとってはリッチな表現がされる遠隔操作システムの開発に取り組む. 対面でのコミュニケーションにおいては, 相づちなどほぼ無意識におきる対話相手とのインタラクション動作が重要な役割を果たす. 対話参加者のペアの振る舞いに対する同時確率となる生成モデルを用い CG アバターに対する動作生成システムを開発した. 相手の動きに合わせた動作を半自律的に行うことで, 操作者が相手に見せる動作を意識的に制御することなく, CG アバターの適切な振る舞いを表現することが期待できる. 提案手法に基づき開発した遠隔対話システムの評価実験により, CG アバターに人間らしい傾聴動作を行っていると感じさせられることを示唆した.