[4Xin1-70] 無人称研究の方法論に関する情報学的考察
座禅中の方法論的独我論を通した内省に注目して
キーワード:無人称研究、自己、自我、実存、座禅
人工知能研究における知的システムを明らかにする方法論の一つに,人間の主観を重視する「一人称研究」が挙げられる.しかし一方で,「一如」や「表裏一体」といった言葉で表現されるように,古来より賢人や達人たちの多くは,自身の観察を通して真我を見極めることの重要性を説き,さらには現象の実相とは本来分離しておらず,すべて一つであることを「言葉」によって伝えてきた.本研究の目的は,自我を超えた自己(無人称)を認識する方法論を,人工知能の観点から考察することにある.研究の遂行上,次の点を工夫した.筆者は閉眼による坐禅の実践を通じて,鼻呼吸を意識し,呼吸と他の思考との間に集中した.また筆者は方法論的独我論の態度に立ち,現象学的還元による内省を試みた.その結果,座禅中に体感に加えて,空間や時間的な感覚表現が抽出された.
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